本文へ移動

第2回 貞徳忌俳句大会

第2回 貞徳忌俳句大会 結果報告

令和2年11月15日(日)、当山の大書院において「第2回 貞徳忌俳句大会」(貞徳忌俳句大会実行委員会主催、総本山妙満寺・日蓮宗実相寺後援)が開催されました。
新型コロナウイルスの感染再拡大の影響が心配されましたが、約70名の方々にご参加いただき賑わいました。
400句を超える事前投句と約40句の当日句の中からそれぞれ優秀作品が選ばれ、選者の先生方による表彰と講評が行われました。参加された皆さんが先生方のユーモアを交えた厳しくも愛のある選評に一喜一憂しながらも、充実した楽しい句会となりました。

受賞句

優秀作品
貞徳賞
ふんふんと言う日だったな柿ふたつ
平きみえ(伊丹市)
妙満寺賞
柿剥いて今老人になる途中
藤野雅彦(京都市)
実相寺賞
着ぐるみの人間抜きて干さる夏
江崎ひろこ(奈良市)
貞徳の会賞
栗ごはん地球に火星近づく日
藪ノ内君代(京都市)
選者賞(あいうえお順)
浅井惇介特選
青き舌伸ばし麒麟の月を舐む
恒藤俊子(京都市)
小西雅子特選
大将のフェイスシールド秋刀魚焼く
内田茂(八尾市)
鈴鹿呂仁特選
にらめっこに負けてかまきりぷいと消え
前田悦子(豊中市)
坪内稔典特選
貞徳を語れば柿の色づいて
衛藤夏子(枚方市)
外山安龍特選
届かねば届かぬ色に烏瓜
松本ふみ子(生駒郡)
名村早智子特選
秋の空マスクは蝶になりたがる
小枝恵美子(高石市)
西谷剛周特選
枇杷の種うしろめたくて僕になる
寺田伸一(大阪市)
松山たかし特選
柿三つならべお日様呼んでいる
松代享子(高槻市)
優秀句(30句)
空蝉のどこまで透けば無にならむ
村田あを衣(京都市)
生徒らを走らす北山時雨かな
神田昭次(大阪市)

アイロンに舳先星月夜のシャツへ
渡部ひとみ(伊予郡)
水くぐる秋の目高のプロポーション
青木美葉(堺市)
涼しさの音の一つに花鋏
松尾清朝(大和郡山市)
丸石も角石も組み芋煮会
小畑晴子(豊中市)
聖五月そらやまうみの青混ざり
向井睦(海南市)
柿日和猫のしっぽになる私
川島由紀子(大津市)
月明やポンプ残して生家消ゆ
藤田啓子(甲賀市)
CLOSEさて野菊摘に行こうか
よしだ芳子(尼崎市)
自然薯は仙人の杖折るなかれ
みらい(大阪市)
夫と歩を分つ木の実を踏まぬよう
住田昭代(高槻市)
ひらがなのやうなこすもすかぜにゆれ
橋場千舟(堺市)
小鳥来る日溜りが好き母も好き
福島朝子(大阪市)
カンナ赤美空ひばりのはるかかな
北上美佐子(吹田市)
鴨川や点にて灯る大文字
いかいやすお(八幡市)
秋の夕音なくメリーゴーランド
山﨑篤(生駒郡)
不老不死寒山拾得敬老日
野村継男(北葛城郡)
耳鳴りの耳に程良き虫の声
高橋良子(生駒郡)
零余子取り籠に羅漢や達磨ゐて
北村峰月(京都市)
微熱日の鋭角に切る梨の芯
村田訓史(京都市)
ほいほいと掛けゆく稲架は三段に
田中澄子(大阪市)
表札は久左衛門なり松手入れ
西谷稔子(生駒郡)
胡瓜もみ酢のきゝし日もきかぬ日も
岡﨑みね子(京都市)
尼寺に蝮皇宮警察が動いた
前田ゆきお(奈良市)
大家族時代の羽釜秋彼岸
髙見京子(大阪市)
雁渡る余光の空の雲残し
本郷公子(大阪市)
狭庭にも天から降りし曼珠沙華
加川洋子(芦屋市)
秋没日果てなき主婦の立ち話
関聡子(高梁市)
つるべ落とし遊び足りない影法師
横田明美(生駒市)
TOPへ戻る