当山に伝わる道成寺二代目の釣鐘「安珍・清姫の鐘」は、正平年間(1346-1369)逸見万壽丸源清重(へんみまんじゅまるみなもとのきよしげ)により道成寺に寄進されました。
逸見万寿丸は南北朝時代の人物で、1321年生まれ。南朝方で武勲を挙げて矢田庄(旧矢田村)を賜り、私財を投じ道成寺本堂を20年かけて建立。安珍清姫以来430年にわたり不在となっていた釣鐘を再興しました。
そして、この二代目の釣鐘が題材となって、能『道成寺』や歌舞伎『京鹿子娘道成寺』をはじめとした道成寺物と呼ばれる古典芸能の作品群が誕生しました。
令和3年(2021)は、逸見万寿丸の生誕700年にあたります。これを機として「逸見万壽丸生誕七百年を祝う会」(万寿会)が発足、生誕700年を記念して「安珍・清姫の鐘」が故郷道成寺にお里帰りします。
また、道成寺では秘仏千手観音像の「中開帳」(本来は33年ごとに開帳)も特別に行われ、逸見万寿丸ゆかりの釣鐘・秘仏・本堂が一堂に会する機会となります。
日 時
令和3年10月23日(土)
時 間
11:00 ~
期 間
令和3年10月24日~11月18日
◎お里帰りの期間中は拝観料は、下記の通り変更となります。(当初の金額から変更となりました)
拝観料
大人400円 小・中学生300円