当山は長年の念願であった本堂裏山(通称:大谷山)を取得して以来、手入れの施されていなかった樹木を間伐・整理し、さらに「宗祖日蓮大聖人御降誕800年」(令和3年)慶讃事業の一環として「桜・紅葉献木事業」を立ち上げ、植樹を進めてまいりました。
しかし、平成29年・30年の夏に相次いで発生した猛烈な台風により、多くの高木・古木がなぎ倒される甚大な被害を受けました。(幸いにも献木していただいた桜・紅葉の幼木は無事でした。)
そこで京都府・京都市と協議を重ね、風格のある景観と四季折々の花木を楽しめる憩いの森への再生を目指し、「妙満寺の森」再生計画を策定、平成31年3月より着工いたしました。
目標となる景観になるまで、少なくとも20年~30年の歳月を要する一大事業となりますが、ご参詣の皆様には、是非とも「総本山妙満寺護持会」(寺務所にて随時受付中)にご協力たまわり、子々孫々受け継がれる素晴らしい森林・景観の保全、諸堂・境内の維持にご支援くださいますようお願い申し上げます。
どうかお一人でも多くの方に本会の趣旨へご賛同いただき、ご協力たまわりますよう心よりお願い申し上げます。
総本山妙満寺の森として相応しい品格と魅力を持った森林の創出
四季折々の花木が咲き誇る、彩り豊かな自然の森へ
総本山妙満寺の本堂の背景に相応しい品格を持つ、厳かな森を復元します。
主にカシ類の常緑照葉樹を中心として構成し、頂上付近にはサクラやモミジが点在することで森に彩りを与えます。林床にはツバキやシャガ、ホウチャクソウといった清楚な花が群生し森に趣をもたらします。
献木していただいたサクラ・モミジを中心に、一年を通じて彩りがあり、四季を感じられる空間にします。
黄色いマンサクの花が春の訪れを告げ、ミツバツツジと共に新緑の芽吹きが始まりサクラが一斉に花を開き、斜面を覆うような華やかな春の景色が広がります。
梅雨にはヤマアジサイ、盛夏にはウツギ、秋にはヒガンバナやキクの花が咲き、四季の移ろいを感じさせます。山を彩る紅葉の後は、冬の静かな景へと移ろいます。
主にカシ類の常緑照葉樹を中心として構成し、頂上付近にはサクラやモミジが点在することで森に彩りを与えます。林床にはツバキやシャガ、ホウチャクソウといった清楚な花が群生し森に趣をもたらします。
アカシデやアベマキといった京都の森に生える樹種を中心として、明るい雑木林を創出します。
林床にはホタルブクロやリンドウなど四季折々の草花が咲き、美しい京の里山の景観を目指します。クリの実やドングリ、京の文化につながりのあるチマキグサ、昔から薪や榾木となった雑木等、人と自然の関係について学べる京都岩倉の森に相応しい植生とします。
梅雨にはヤマアジサイ、盛夏にはウツギ、秋にはヒガンバナやキクの花が咲き、四季の移ろいを感じさせます。山を彩る紅葉の後は、冬の静かな景へと移ろいます。
このエリアは、こんもりとした岩倉らしい森と里をつなぐ部分にあたりますので、明るい彩りの感じられる森を目指します。
檀信徒や近隣の人々が誇りに思え、妙満寺の森の入口として相応しい佇まいになるよう、明るく趣のある植物を植栽します。